DTFプリント
DTF print
DTF(Direct To Film)の略のプリント方法
インクジェットプリントと転写プリントを融合させたプリント方法。
インクジェットプリントを専用転写フィルムに出力し裏面にパウダーを塗布、ベーキングを経て転写シートが完成します。
転写シートを素材に熱プレス機で圧着するのでシルクプリント等では難しい箇所へもプリント可能です。
…出力中の写真
また製版の必要がないので少ない枚数でもたくさんの色数を使用したデザインのプリントが可能です。
綿・ポリエステルはもちろん、パウダーを変えれば撥水生地等素材にも加工可能。
Tシャツ・バッグ・パーカー・ブルゾン等様々なアイテムに対応いたします。
CMYKインクに加え白インクを搭載しているので1色からフルカラーまで、フチのつかない自然な仕上がりのプリントになります。
使用するインクはスイスに本部を置くエコテックスⓇ国際共同体が定めるエコパスポートを取得しております。
…エコパスポートとは人体に有害な化学物質が含まれていないことを証明する認証で、国際的な安全基準となります。
メリット
・製版が不要なので、1色からフルカラー迄小枚数からご製作可能です。
・写真やイラスト、絵画等も詳細に表現できます。
・細かいデザインやベタ塗デザインも鮮明に表現でき、色鮮やかな表現が可能です。
・従来のフルカラー転写プリント方式ではデザイン周りに生地色に近いフチを付ける必要がありましたが、
DTFプリントではフチが付かずそのままの表現が可能になりました。
・インクジェットでは難しかったドライ素材のスポーツアイテムやキャップ、ナイロン等の撥水素材にも加工が可能です。
・従来の転写プリントに比べ柔らかく、生地馴染みがよくなりました。
・洗濯堅牢度も非常に耐久性の高いプリントになります。
・基本的にどんな色の素材にも同じプリントが可能です。
・シルクプリントでは難しい二重生地(パーカーのフードやカンガルーポケット)やいろいろな場所へもプリント可能です。
DTFプリント写真:フチがつかず細かいデザインも表現可能です。 | 従来転写プリント写真:デザイン回りに1㎜程度のフチがつきます。 |
デメリット
・PANTONEやDIC等の特色指定が難しく、金・銀・ラメ・蛍光色等も表現も不可となります。
・直接生地にインクを刷り込むシルクプリントに比べ洗濯堅牢度、耐久性は低くなります。
・熱プレスする為、若干プレス跡が残ります。(ほとんどがお洗濯毎に目立たなくなります)
・ポリエステルやナイロン素材は生地色がプリント部分に昇華移染する場合があります。
・白や薄い色のデザインを濃色生地にプリントする場合、若干下地の影響を受けた仕上がりになります。
・境界線がぼやけたデザインは表現不可となります。
・縫い線やジップをまたぐプリントは不可となります。
・デザインの形状と生地との相性によっては、下地の白引きが少しはみでる可能性があります。
…文字周りにうっすらと白が見えます。
データご入稿についてのご注意点
・illustratorやPhotoshopでのご入稿の場合バージョンCS5以下に設定いただき、
フォントのアウトライン化とCMYKでのカラー設定をお願い致します。
・境界線のぼやけたデータは表現出来ませんので、グラデーション等は枠の中で表現をお願いいたします。
・デザイン細部の線幅は1㎜以上に設定お願いいたします。抜き線がある場合も1㎜以上でお願いいたします。
・色のない部分は出来る限り透過処理をお願いいたします。
洗濯についてのご注意点
・ドライクリーニングはお避け下さい。
・漂白剤や乾燥機のご使用はお控えください。
・プリント部分へのアイロンはお控え下さい。
・色落ちしやすいものと一緒に洗濯はお避け下さい。
・洗濯ネットを使用し、日陰で裏干しいただけますとより長持ちいたします。
ドライクリーニング NG |
塩素系及び酸素系 漂白剤の使用NG |
タンブル乾燥NG |
プリント面への アイロン仕上げNG |